第2回わふおふ使用受けループ

今回は第2回わふおふで使用したパーティの紹介です。


僕が考える「純正受けループ」の定義「すべてのポケモンに対し、受け回し、または後出しからの処理によって対処することを目標とした構築」に基づいて組んだ、鉄の拳ローブシン非解禁環境における、集大成のひとつと呼べる構築です。
わふおさんが考案し、僕が現環境の受けループのテンプレと考えている、ラッキー、エアームドバンギラスラティオスの4体から構築をはじめ、残り2体で補完を行うという構成となっています。
ではさっそくパーティの内容を紹介します。


・ラッキー@進化の輝石
325-10-62-*-150-77
卵産み/ステルスロック/地球投げ/電磁波

今回はエアームドステルスロックを搭載していないため、ラッキーに搭載している。
ラッキーの状態異常技は電磁波と毒毒との選択があるが、僕は電磁波1択と考えています。
それぞれのメリットはありますが、電磁波でなければ寝るガモスが処理できない、文字持ちのカイリューに対しラッキーで突っ張り逆鱗を誘いたいというのが必要と考える理由です。


エアームドゴツゴツメット
172-100-207-*-90-94
燕返し/羽休め/鈍い/寝言

寝言搭載のエアームド。受けループにガッサ対策枠は2つ必要と考えているのですが、この構成の受けループではその一匹がラティオスであるために、バンギラスキノガッサの組み合わせには選出しづらいという欠点があり、もう一方のガッサ対策枠はバンギラスの追い打ちで狩られないポケモンである必要があります。
ですが、構築に穴を作らず、ガッサ対策枠を設けることは難しく、採用できるポケモンの種類も非常に限られています。そこで、今回はもとから採用されているエアームドにガッサ対策をしこむことで、枠の数を減らすことなく対策ができて合理的であると考えました。
しかし、その使用感はいまいちといったところでした。理由としては、特性テクニシャンのキノガッサよりも、ポイズンヒールのものが圧倒的に多く、相手のガッサがムドーに対し有効打を持たないため、胞子を受けて寝言を撃ってもそのターンに相手のキノガッサは交代してしまい、後続の前で羽休めや鈍いといった意味のない行動を取ったり、燕返しで雀の涙程度のダメージしか与えられなかったりと、ほとんど活躍を見せませんでした。
とはいえ、選出時にガッサ+物理アタッカーをこのポケモン1匹でみれると考えて選出できるため、選出が楽になり、非常に扱いやすい構築となったことは事実です。
補助技には鈍いを採用。かつて鉄壁を採用していましたが、ハッサムが鉢巻き1強で、ナットレイは無視できる数しかいないという環境に基づいた採用だったので、今の環境では当然鈍い。
Sの94は、僕のデータでは、鉢巻きバンギラスのSが早くて93のものが多かったため、それらにワンチャンを残せるように上げました。


バンギラス@カゴの実
185-165-131-*-135-121
ストーンエッジ/噛み砕く/竜の舞/眠る

実はオフでの使用は初となるツカバン。今回の構築も全体としてクレセドランには強くなく、ループミラーもかなり不安であることから採用。
今回は、これらの構築に対してよりもゴースト入り構築に対して安定してサイクルが回せるところが強く、良い活躍を見せてくれました。


ローブシン@命の珠
189-193-123-*-85-97
ドレインパンチ/マッハパンチ/ビルドアップ/雷パンチ

ローブシンミラーで勝てるローブシン()
相手のA211S97珠ローブシンに対し、ドレパン+B1段階アップで受けるドレパンを耐えるので、

相手:ドレパン→ドレパン→マッパ
自分:ビルド→ドレパン→マッパ

と動くことで、1、3ターン目に両方先制されなければ勝てる。火炎玉空元気に対しては、火炎玉準速ローブとかはいないはずだから先制ビルド積めば勝てる。
パーティがローブシンに甘いこともありこのような型を考えましたが、実際は相手にクレセやランクルスがいれば、ローブミラーでは引いてくるので、実践で活躍したことは...あまりないです。
こいつの活躍があった試合もありますが、第2回わふおふの決勝トーナメント2回戦では、雷パンチ+マッパでスイクンを倒しきれず負けました;;
採用理由は対ドリュウズパルシェンテラキオンバンギラスナットレイなど。
バンギラススイクンの並びには、ラッキーでスイクンを素眠りまで追い込んでからローブシンで処理できるため、追い打ちを警戒しながらラティを出す必要がなくなるところが素晴らしい。
この枠は普通の珠ローブシンでいいです。


ラティオス@拘り眼鏡
175-*-101-160-133-178
流星群/サイコショック/トリック/寝言

今更言うまでもないけど、一応言及しておきます。
対ガッサスイクンを同時に見れる神ポケ。他にも非拘りガブや霊獣ボルトを上から殴れること、トリックで面倒なポケモンを誤魔化せるなど計り知れない汎用性を持つ。
今まではトリック→竜の波動で使っていましたが、対スイクンには拘りトリックがもっとも有効である点、先に拘りを解除しておくことでポイヒガッサにはめられないように立ちまわれる点を考えると、この技構成がベストであるように思います。
トリックがない場合、瞑想スイクンに後出しから打ち勝てない場合がありますし。


・ヌオー@オボンの実
202-105-150-*-86-55
地震/冷凍パンチ/鈍い/自己再生

受けループで甘くなりやすい電気、岩への耐性を持ち、対積ポケストッパー、剣舞文字ガブ、バンギラスメタグロスパルシェンローブシンドリュウズなど、幅広い役割を持てるポケモン
流行りの馬鹿力身代わり化身ボルトロスにも勝てます。
使用感としては、素晴らしく強かった。低種族値のため使用をためらう人もいるかと思うが、甘えた選出には一匹で完封するほどのスペックを持っており、受けループつかいの方々には一度使用することをおすすめします。(もう鉄の拳ローブシンの解禁で人権を剥奪されましたが)
配分は珠パルシェンの氷柱針やローブシンの根性ドレパンを2発耐えるためにHBぶっぱ。
基本的にヌオー入りは、ヌオーに強いポケモンバンギラスの追い打ちで狩り、ヌオーで全抜きを狙っていくためにバンギラスはスカーフ追い打ち型であることが多いが、今回は上記の通り、甘い構築があったのでバンギヌオーという形はとらなかった。



全体としては、寝言ムドーとローブシンにより、一匹のポケモンで持てる役割の範囲が広げられ、選出の難易度が下がり、とても使いやすかったです。
また、僕の持っている他の受けループと比べ耐性や並びの綺麗さ(=構築に歪みが少なく、ピンポイントな低種族値を採用する必要に迫られていない)に優れており、前述のとおり鉄の拳ローブシン非解禁環境における、集大成のひとつと呼べる構築となりました。
受けループ初心者の方にも扱いやすくおすすめできます。
ローブシンとヌオーが両方一匹でドリュウズまたはバンギラスドリュウズをみれるため、その手の構築に厚く、選出に圧力が掛けやすかったですが、逆にバンギラスローブシン+超+鋼+スイクンボルトロスカイリューから一匹、といった構築には選出が難しく、不安が多い構築でした。

レートでは30戦25勝5敗と良いと言える戦績で、第2回わふおふでもベスト8に入りました。時間をかけた構築は強いということを強く実感しました。