ゴチルゼル入りカバドリ構築

今回はゴチルゼル入りカバドリ構築の紹介です。
この構築は3月23日に行われた第1回じゅりおふ、3月31日に行われた第8北大阪オフで使用しました。


前回のゴチルゼル入りトノグドラ構築に続き、天候始動要因+天候エースを軸とした構築にゴチルゼルを入れたものです。
コンセプトはカバドリラティの汎用性を保ったまま、後続の展開を助けられる型のラティオスを採用し、ドリュウズウルガモスパルシェンゴチルゼル、どのポケモンでも勝筋を掴んでいける構成を目指すというものです。
また、ゴチルゼルドリュウズが苦手とするローブシンをほぼ確実に倒せることもありトノグドラ+ゴチルゼル構築の時よりシナジーも良く、カバドリゴチルゼルの選出も比較的多くできました。(というか、バンギラスが天候始動要因の多数派である環境ではカバルドンは使い捨てできることが多く、死に出しからのゴチルゼル展開がしやすかった。)


以下内容の紹介です。

カバルドン@オボンの実
212-138-162-*-117-67
地震/ステルスロック/欠伸/吠える

テンプレだと思う腕白カバルドン。ボックスにいた。
カバドリに先発安定という売り文句のポケモンに対して強い慎重HDも考えましたが、マンムーが重かったので、マンムーの前でも安全に動けるように腕白から動かせませんでした。
実際に慎重だったら勝っていたという試合もありましたが、腕白でないと負けていたという試合もあったのでどちらが良いとも言い難いです。


ドリュウズ@地面のジュエル
191-200-93-*-86-127
地震/アイアンヘッド/岩雪崩/剣の舞

・A211命の珠持ち鉄の拳ローブシンマッハパンチ 159〜190(83.2%〜99.4%)
・A200テクニシャンキノガッサマッハパンチ 146〜174(76.4%〜91%)
・砂かき発動時陽気スカーフガブリアス抜き

キノガッサ入り、ローブシン入りにも躊躇なくカバドリ選出できるようにvanさんの耐久調整ドリュウズを採用しました。
このドリュウズは脱出バンギラス入り構築に入れる前提で考えられたものなので、脱出ボタン発動からの有利対面で無償で剣の舞を積み、後出しローブシンマッハパンチを強要できる状況ができなければ真価は発揮できないかと思いましたが、カバルドンを捨てながらローブシンを削ってマッハパンチを強要できる場面を作れるのでまったく無駄にはなりませんでした。
この耐久調整のおかげで相手の先制技圏内から逃れて勝ちを決められた場面も多かったので調整の甲斐はありました。

Sは考えられる内最速のスカーフ持ちであろうガブリアスを抜く配分です。カイリューウルガモスに2舞を許すことはないのでそこは問題ないですが、後ろのラティオスと合わせてミラー相手には確実に後攻になります。
ですが、トノグドラゴチル構築の時にも言った通り、ミラーに同速が起こるような回答はしたくないと考えているので、そのことは問題ないと考えました。

持ち物の地面のジュエルですが、このパーティの構成上、先発にステロ要因をものすごく呼ぶので気合いの襷が機能せず、地面のジュエルにしました。
ジュエルがあれば、相手のスイクンカバルドン地震を入れるだけで抜き体勢に入れ、身代わりガブにも身代わりを張る隙を与えないので強かったです。


ラティオス@ドラゴンジュエル
173-*-101-170-131-170
流星群/めざめるパワー炎/置き土産/寝言

・A200鉢巻きキノガッサのローキック 75〜89(43.3%〜51.4%) 乱数2発(7.4%)
・ジュエル流星群→D85ドリュウズ 118〜139
・めざめるパワー炎→D85ドリュウズ 106〜126

ガッサ対策をしつつ、起点作りも行えるせつなさんのラティオス
起点にされることを気にせずに流星群をぶっぱし、ウルガモスなどが寄ってきたら土産で捨てて後ろの起点を作れるのでこの構築に適任でした。

Sを削ったのは流星群+パルシェンの氷の礫でドリュウズを落とせる確率を上げるためです。
現状S103〜108の間で一線級のポケモンといえばテラキオンくらいで、そのテラキオンがカバドリに出てくるかも怪しいのでSは下げて問題なかったと思います。


ウルガモス@虫のジュエル
167-*-88-186-125-155
大文字/虫のさざめき/蝶の舞/めざめるパワー地

・A182ガブリアスの逆鱗確定耐え
・意地っ張りガブリアス抜き
・A182マンムー地震+礫高乱数耐え

蝶の舞を舞った後、意地っ張りスカーフガブリアスは抜け、陽気ガブリアスの逆鱗なら耐えるという配分。
前回のスカーフ霊獣ボルトロスからの着想です。

積み技リレーに一番多いであろう技構成。
めざめるパワーは先発の風船持ち挑発ヒードランが重すぎたため地面。
ウルガモスの処理を先制技とヒードランに任せているような構築には初手から投げていきます。
レートではやたらとギャラドスが多く、相手のウルガモスも重いので岩でも良いかもしれません。
とはいえ今思うと、ギャラドスゴチルゼルが対面から潰せたりもするのでゴチルを生かせば苦しくなかったとも思います。
大文字はまったくと言っていいほど撃つ機会がなかったのに、撃ったら外すくそ技。でも、火炎放射では1舞して167-100ボルトすら落とせないので机上で考えている限りは候補から外れない…

持ち物の虫のジュエルはステロと合わせて、1回舞った後バンギラスで止まらないようにするためです。


パルシェン@命の珠
147-161-200-*-65-101
氷柱針/氷の礫/ロックブラスト/殻を破る

・氷の礫→B81ドリュウズ 58〜70(ラティオスのジュエル流星群と合わせ176〜209ダメージなのでそこそこの乱数で倒せる。)

もっとも一般的な珠パルシェン
最初はミラーを意識してラムパルシェンでしたが、カバルドンの欠伸ループ抜けながら殻を破るしたところでドリュウズに勝てないただの雑魚だったので命の珠に。
珠の補正がないとH振りのバンギラスで止まってしまうこともすごく使いづらかった。

それと、原案ではBに薄い慎重カバルドンを突破してきた物理竜を起点にするというのも一つのコンセプトだったので採用していましたが、カバルドンが腕白になった時点で別にパルシェンである必要はなかった。
でも、その時点でふつうに強い構築になっていたので放置したままになりましたw
なのでパルシェンが最良の選択だったかというと、どうかわかりません。


ゴチルゼル@カゴの実
175-*-137-116-136-104
サイコショック/瞑想/眠る/甘える

・A200鉢巻きガブリアスの逆鱗最高乱数以外耐え

技構成はしばが使っていたもの。通称(?)シバルゼル。股の名を急所を引く機械。
低火力ポケモンの前でガン積みしたり、甘えるで後続の起点づくりもできるハイブリット型。
A200ガブリアスまでを甘えるから起点にできるように設定し、Sはこばるとさんの脱出トノを抜くライン。

対雨ではカバラティゴチルという選出をし、初手で欠伸をしてニョロトノが出てくるところでゴチルゼルを合わせ天候を確保する。
相手の先発がニョロトノだった場合、脱出でないことを信じてラティオスを投げて殴っていく。カバドリゴチルでないのは、初手のピングドラで詰むから。
しかし、実際はニョロトノに対しゴチルを投げなければいけない場面もあり、そうなると交代際の熱湯火傷を貰うと瞑想できず(火傷状態で瞑想をしてアンコールされると突破されてしまうので眠るから入らなければいけない。)、再び即火傷になると突破されてしまう。
他にも雫持ちハイドロポンプ搭載個体には後出しできず、自分より早い個体にも上で書いた状況と同様で、熱湯即火傷で厳しい状況となる。など、不安定要素が付きまとうので、この構築の対雨は課題が残るものとなりました。

オフでは対雨は2勝1敗だったのですが、その1敗が先発キングドラに3タテされるという悲惨なものだったので、そこでようやく先発グドラへの考慮をしなければいけないことに気付きました…

ローブシンに関しては、今は空元気持ちの個体はほとんどいないので、ほぼ後出しから勝てます。
バンギローブを想定しても、ゴチルを後出しするのが一番多かったのは、カバルドンローブシンの場面だったのですが、カバルドンローブシンの冷凍パンチを珠力ずくでもない限りオボン込みで2発耐えるので、バンギラスの釣り出し交換を恐れる必要もなく安全にローブシンを狩れました。
というか、カバルドン捨てからの死に出しゴチルゼルローブシンを潰し、後ろのバンギラスに甘えるを入れて退場し、ドリュウズで積んでいくだけでも十分勝てました^ ^

考え直す点を上げるとするならば、物理耐久をローブシンをギリギリ受けられるところまで下げ、ニョロトノへの安全性を上げるとともに、脱出トノ相手にラティオスで攻撃してしまった時の保険として竜波動で拘ったキングドラを起点にできるようにDを上げてもいいかもしれません。


・対戦成績と総評


今回はオリジナリティを持ちつつ、そこそこ万人受けしそうな構築を組むことができたと思います。
いままでずっと受けループばかり使っていて、特徴的な構築はこれと言ってなかった僕ですが、今年に入ってからはゴチルゼル入り構築をそこそこのスパンで2つ出せたので、構築の制作に関しては納得しています。

上述のコンセプトについてですが、優秀な起点作り要因のカバルドンはもちろん、起点作りもある程度エース運用もできるラティオスゴチルゼルのおかげで柔軟な展開が可能で、十分な手応えでした。


次に選出についてです。
基本的はカバドリ選出をできそうなときはします。
相手にキノガッサローブシンがいればそれぞれラティオスゴチルゼルを連れていきます。
パルシェンウルガモスの通りが良い時はカバルドンorラティオスウルガモスパルシェンという選出をします。まあ当たり前ですね。
ここらへんが基本選出。後、抜き要因を2体同時に止めてくるような相手がいた場合はゴチルゼルを使って処理したりします。ドータクンとかギャラドスとか。
以下、パーティ個別の選出案について少々。

・対雨…カバルドンラティオスゴチルゼル

上記の通り不安定な回答ではある。特にウルガモス入りにはカバルドンで欠伸したときラム持ちだったら終わるため相当きつい。とはいえ回答があるからっていつも勝てるわけじゃないのは当たり前か…


・対ドリュウズ入り…カバルドンラティオスパルシェン

ドリュウズ入りにはドリュウズを出しても必ず先制を取られるので、基本カバルドンパルシェンで対応していくことになります。
ドリュウズラティオスと対面した場合、流星群+パルシェンの氷の礫で処理。カバルドンパルシェンが対面したならそのまま対面で処理します。
ラティオスの寝言、めざ炎があるのでキノガッサハッサムにもある程度隙を見せません。ステロ+スイクンハイドロポンプパルシェンが行動回数制限されるのでスイクンには上手く流星を当てるか置き土産で起点にしたいです。

その他の構築についてはケースバイケースです。
まあ、上の構築にも必ずしもこの選出するわけではないですが、想定しておかないと辛い相手だったので。


対戦成績は、レートでは完成系で38戦して28勝10敗(たいしたことないな…)。
フレ戦と未完成形での試合も考えると60戦は裕に越えると思うので、オフ前の調整については十分に行えました。
オフ会では

・第1回じゅりおふ 9戦7勝2敗 10名の総当たり1位、その後上位4名で行われた決勝トーナメントで1回戦落ち
・第8回北大阪オフ 8戦4勝4敗 グループ3位、予選敗退。

という結果でした。
じゅりおふでは得意と言えないドリュウズ構築が多かったものの、ほとんど試合が自分の想定どうりに進められました。
1敗はバシャーモの2連守る成功で負け、でももう1敗はさっきの通り初手グドラに3タテされたww
北大阪は運負け3回で予選落ちして、理不尽すぎてポケモンやめようあkと思いました。
最近は予選抜けはいつもできそうなのにこんな感じなんでストレスしか溜まりません。
ポケモンはくそげーなのでやめたほうがいいと思いますよ。


ということで、結論も出たので今回は終わりにします。
では、また会う日まで^〜^


ポケモンやめません!!